LED ライト考察 A

 

前回の記載でLEDの集光には 「コリメータ&ルフレクターレンズ」 が有効であると説きました。

では、実際にusiの所有する製品を比較して見たいと思います。

 

所有製品群スペック

メーカー
製品名
光源
公称ルーメン
実測ルーメン
レンズ
照射角度
電源
FENIX
TK35
CREE XM-L
820 lm
---
スムース
50度(固定)
CR123A 4本
FENIX
TK45
CREE XP-G (3個)
760 lm
746 (-14)
スムース
50度(固定)
単3 8本
GENTOS
TX-750LM
CREE MC-E 4コア
750 lm
484 (-266)
ピール
45度(固定)
単1 4本
GENTOS
SG-500
LuxeonRebel 90 (3個)
500 lm
396 (-104)
コリ&リフ
12〜45度
CR123A 3本
GENTOS
SF-533XX
CREE XP-E
180 lm
147 (-33)
コリ&リフ
15〜40度
単2 3本
GENTOS
DC-105F
CREE XP-C
160 lm
92 (-68)
コリ&リフ
12〜40度
単3 2本
Zweibrueder Optoelectronics
LED LENSER P14
CREE XR-E
200 lm
184 (-14)
コリ&リフ
2〜45度
単3 4本
Zweibrueder Optoelectronics
LED LENSER T5
CREE XR-E
65 lm
84 (+19)
コリ&リフ
9〜40度
単3 1本
ELPA
DOP-XRE301
CREE XR-E
140 lm
138 (-2)
コリ&リフ
30度(固定)
CR123A 1本
ELPA
DOP-097
Luxeon STAR 3W
未公開
78
スムース
45度(固定)
CR123A 1本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光束グラフ

 

しかし、こうやってグラフにするとTX-750LMの数値ってやばいよね

実測は、公称値の半分をちょっと超えるくらいしか出ていませんよ(゜_゜>)

それに比べて、「TK45」「LED LENSER」は、公称値とほぼ変わらない数値です。

LED LENSER T5は公称値を超えていますしね! P14もブーストモードでは210lmが出ます。

 

ま、それはさておき、コリメータ&リフレクターレンズですが

GENTOS製品の SG-500 SF-533XX DC-105F

LED LENSER T5/P14  ELPA DOP-XRE301

以上6製品で採用されています。

 

 


コリメータ&リフレクターレンズの照射性能

 

一般的に、コリ&リフは、照射された光にムラが少なくなります。

逆に、リフレクター(スムース/ピール)の場合は中心部に明るいスポットがあり

その周辺に、滑らかなグラデーションができます。

 

イメージ画像

コリー&リフ
リフレクター (スムース/ピール)

それぞれの照射方式には当然のように長短があります。

 

それぞれの特徴

コリ&リフ
リフレクター
近距離
照射範囲が広くムラが生じ難いので、視認性は比較的良好です
スポット部と周辺部の明暗差で見えにくい場合があります
長距離
近傍が明るく、遠方が暗いため、視認性が落ちます
スポット部で遠方を照射でき、視認性が良好です
集散光
照射範囲外に光が漏れない
照射範囲外にも光が散る

 

近距離では、「コリ&リフ」の光がムラが出にくいため非常に見やすくなります

しかし、それが災いして遠方を見る場合は逆に見え難くなるわけです。

この弱点を解決するために考えられたのが、焦点変更方式のレンズ機構です。

 


焦点変更レンズ

コリ&リフは、光源位置を前後に変える事によって、照射角度を変える事が出来ます。

レンズに対して光源を近づけると、照射角度は広くなります。

逆に遠ざけると、照射角度は狭くなります。

この性質を利用して、スポット〜ワイドへの連続的な可変動作が可能となります。

ただしこれを行う場合のレンズの設計は非常に難しくなります。

例えば、スポットにしたい場合は、コリメータ部分とリフレクタ部分の焦点位置を合致させる事で

効率よく、平行光を作る事が出来ますが、このレンズで、そのままワイド側の配光を行うと

リフレクタ部分の焦点にバラツキが生じて、配光が大きく崩れてしまいます。

 

スポット時
ワイド時

 

この結果、ムラが発生してしまうわけです。

ムラが発生している例

この現象は、汎用設計のレンズで見られるもので、汎用設計品を採用している製品は

ワイド側の照射時に、もれなくこうなってしまいます。

 

これを解決するためには、リフレクタ部の形状を工夫する必要があり

各製品ごとに最適な曲率変化を計算して、精巧なレンズ作成が必要となります。

 

この辺りは、製品価格との兼ね合いもありますので、特に安価な製品で専用設計のレンズを採用しているものは

残念ながらほとんどありません。

ただ、比較的安価でありながら、専用設計レンズを採用しているものに「LED LENSERシリーズ」があります。

usi も2つ所有しており、両製品とも スポット/ワイド 両方で、ほとんどムラのない、きれいな円形の光になります。

 

 

 

 

以下、書きかけ

 

 

 

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