未成線 広浜鉄道 今福線 (2010/08/13)
今回は、島根県浜田市に、当時の国鉄が建設予定だった、山陽・山陰を結ぶ鉄道「今福線」を探索してきました。
「下府・浜田」⇔「広島」を結ぶこの路線は、建設と中止を2度も繰り返す。
「一度目の着工」 1933年(昭和8)山陰線「下府」⇔「今福」までの15.8キロが着工。
1936年(昭和11)、国鉄は陰陽連絡線の一部として
当時「広島の横川」⇔「可部」間を営業していた広浜鉄道を買収し「三段峡」まで延長工事開始。
「下府」⇔「今福」までの15.8キロの工事がほぼ完成に近づいたところで戦争の為中止。
「二度目の着工」 1969年(昭和44)、全く別の新線として。「広浜高速鉄道として再設計」し工事を再開。
同年7月「広島」⇔「三段峡」間が開通。
1974年(昭和49)「浜田」⇔「三段峡開通済」間の工事が再開される。
1980年(昭和55)国鉄再建法成立のため工事の凍結が決定。
先ずは路線を案内します。
1、地図にマウスを重ねると、クリック可能エリアが表示されます。
2、地図の各ポイント(水色)をクリックすると、該当のページへジャンプします
※順番に読み進める場合は、このまま下へスクロールしてください。
旧路線は下府川の流れに沿って建設され、左右に複雑なカーブを描いています。
当時の土木建築技術ではこれが限界なのでしょう
それに比較し新路線は技術の進歩を感じさせ、直線で建設(予定)されています。
特に未着手の三段峡トンネルは、総延長10,000M(10KM)に及ぶものだったそうです。
今回は旧線をメインに探索していきました。
中止が決定した時点で、新線は殆ど工事が進捗していませんでしたし・・・